水道橋で一旦エレクトリックボートを降りた我々は小石川後楽園でおべんとうタイムです。そしてお昼休みを終えたTEAMキモエメンバーは、後半戦の日本橋川へ突入しました。
神田川を小石川で左折した船は川沿いに首都高速道路の下を進んでいきます!<高架下を通っていく風情はまさに探検といった具合で、日本橋川の内側はより非日常的な目線で都会を観察できます。ガイドさんの案内を聞きながら進む、気分はまさにコンクリート・ジャングル・クルーズ!ついつい川の中を覗いてみたくなります。
一部首都高の工事のために崩れたりしてるのもまた歴史の風情といった所でしょうか。近寄ってみると、「家紋」が掘られた石があったりします。どうやら、それぞれの藩が「自分たちがつくったよ!」というのをアピールするために記した様子。ちょっと可愛いですね。
江戸幕府が終わり、堀としての役目を終えたこの川はその後も運搬などで東京の発展を支えていきました。川岸には倉庫があり、その倉庫の品物をベースとして「醤油」や「米」など主産物の流通が行われていたわけですね。時代を通して「川」という存在がいかに重要だったか気付かされます。日本橋川は、その名前に橋を冠するだけあって日本橋を初めとした多くの橋が架かっています。交通量の多いものから少ないものまで、東京に住んでいる人は「思い出の橋」が思い当たる人もいるのではないでしょうか。かくいう私も馴染みのある橋が多いです。
さて最初はどんな橋がくるのかな?と思っていると、小さな緑の橋が見えてきました。その橋は…「俎橋」…漢字が読めません!果たして初見でこの字を読める人がいるのでしょうか。答えはヒミツにしておきます。読めるといいことある気がしますね!
「神田橋」はもちろん読めますよ!日本橋は、「橋」としてよりも「地名」としての方が有名かもしれませんね。しかし橋の方も中々のもので、1608年に架けられたこの橋には「日本国道路元標」が設置されています。…それは何かって?この橋は古今東西、日本の道路全ての起点になっているのです。つまりそれは日本の全ての道がここから始まっていくということです。どうです?「このはし、おいそれとわたるべからず」という感じがしてきましたね!
しかもこの橋は上から下までカッコよかった!まさに日本を代表する橋の原点にふさわしいですね。旅の長さは約4時間。川と生活の関わりについてじっくり考えながらも楽しめる良い時間でした。私たちは普段「川」と言われれば、山あいの清流や静かなせせらぎを思い浮かべます。しかし、生活と密接に関わる身近な所に「川」はあり、その川を守ろうと努力する人たちの姿があるのですね。そうして川は美しい姿を取り戻しつつはありますが、しかし生活排水が多いのも事実です。それは私たち都会で生きる人各々が考えなければいけない問題です。
今回見てきたような都会の水辺を、心の底から誰もが楽しめるようになるために、まずそれぞれが環境について知る必要があるということですね! もし興味が湧いたのならば、夏の終わりの思い出に都会の川と戯れてみてはいかがでしょうか?あなたの知らない都会がそこで待っているかも、しれません。 最後にガイドの中林さんへインタビューをしてきました。ツアーの魅力やガイドさんの秘密について徹底解剖しちゃいます!要チェック!