ミ「どういうことですか? これ」
僕はホワイトボードにでかでかと書かれた文字を見て呟いた。
キ「まずね、活動の中身で決めるのは当たり前でしょ。スポーツで青春の汗を流すもよし、学生団体で真面目に頑張るも、それはあんたたちの勝手よ」
オ「やっぱ、就活とか考えなきゃだめですかねえ」
キ「まーだ早いわよ! 将来の目標があるなら○○研究会みたいのだってありだとは思うけどね。特にないなら、好きなことでまずは考えなさい」
ここで一呼吸空けるキモエ姐さん。
キ「でもね、それは二の次でもいいのよ。大事なのは、そこにどんな人がいるか」
オ「でも、僕ら新歓は何度も行きましたよ? 十分なんじゃ」
キ「甘い! 新歓はいわばよそ行きの顔よ。あんただって、女の子をデートに誘うのに今のよれよれシャツじゃ誘わないでしょ。第一、それじゃしたところで無駄よ」
ああ、オバターのお気に入りシャツが。オバターは少しいじけている。
キ「尊敬できる人といることで、人間としても成長できるわ。もちろん、そういう人がいるか分からないこともあるわね。だから、まず入っちゃうというのが手よ。気になったところは全部入って、あとで辞めるのは構わないんだから。入れるのは今だけなのよ!」
ミ「なるほど。中身と人柄は要注意ですね」
キ「活動時間と場所とか、当たり前のこともね! 最初いけないとずるずる行けなくなるわよ」
オ「なるほど! よく分かりました!」
オ「で、お前どこに入るか決めた?」
ミ「うーん、ずっと思ってたけど……」
ミ「しばらくキモエ姐さんについていこうかと思う」
本当は言うか迷っていた。だけど、なぜかオバターなら言っても良いかなと思ってしまったのだ。
オ「うわ、マジかよ」
笑うオバター。失敗だったか……? でも、僕はすぐに安心することになる。
オ「でも俺も同じこと考えてたわ」
なんと。
オ「俺映画作りたいんだ。映画サークルも入るけど、姐さんについていけば題材には困らなそうだろ?」
そういってニヤッと笑うオバター。
なんだかようやく楽しくなってきた気がする!
報告者:ミーチョ
キ「はーい! キモエよ。何だか私の魅力に惹かれてしまったみたいね。私って、罪なオ・ン・ナ。さて、お約束のあれよ」
1、 もちろん活動内容、頻度、場所は重要!
2、 その中でも人をチェック! 良い団体には良い人がいる
3、 迷ったらとりあえず入っておいて、後で辞めるもよし! 兼サーは悪くない!
キ「さて、来月はちょっとシビアなマネーの話。真剣に考えないと痛い目見るわよ! 来月も読んでね!」